転職を考える際に気をつけたいのは「ブラック企業」です。この言葉が使われるようになってもうかなりの年月が経ちますが、未だに「残業代が未払い」「労働条件が過酷」「セクハラ・パワハラ」といった労働基準法違反になり得るの問題企業は存在しています。転職を支援する転職サイトでもできるだけ優良な案件だけを掲載したいと思っていても、サイト側でブラック企業を見極めることも難しく、「お客様」の要望にかなった求人要項を掲載するしかない場合もあります。では転職サイトを利用する際に、どうすればブラック企業を見分けることができるのでしょうか。
<求人検索時の注意点>
転職サイトで希望する職種や条件に絞って検索してもかなりの数の案件がヒットしますが、その中で募集期間がやたらに長かったり、頻繁に募集がかかっていたりする企業は要注意です。基本的に転職サイトでの求人掲載期間には2週間~1ヶ月ほどというリミットがあるはずなのですが、これを超えて募集がかけらたままであったり、途切れ途切れであっても頻繁に求人を出しているところは、条件が悪い為に応募者が集まらないか、社員がすぐに辞めてしまい慢性的な人手不足になっているかといった可能性が考えられます。またその募集要項の内容にも注意が必要です。その業界としては異例に給料が高かっり「年収300万~900万円)などと非常に幅がある場合、実際には見なし残業代が含まれた金額であったりと非常に厳しいノルマを達成した場合の金額であったりする可能性があります。
<面接時の注意点>
求人検索の時点ではブラック企業であることに気づけなかったとしても、最後の砦である面接時で見分けることができます。例えば面接の内容が薄く応募者の希望や企業側が期待していることなどについて殆ど話すことなく雑談のようにしか思えないものであった場合です。ブラック企業では社員は使い捨てとしか見ておらず、どうせすぐに辞めてしまうと分かっているため、これらのことをじっくり話す気もないのです。そのため面接時間が異常に短い場合も要注意です。あるいはこちらから労働条件について質問しても具体的に答えたがらず、曖昧で抽象的な言い回しで終わらせようとするのもブラック企業の特徴です。更に、面接官の態度が横柄で誠意が見られないというのも、結局は「応募者1人1人の尊厳を重んじていない=使い捨て社員」と考えている証拠でしょう。これらの兆候が見られたなら、面接後おそらくすぐに内定が出るでしょうが、しっかり断ってください。