転職エージェントに登録した場合、自分の転職達成までをサポートしてくれる担当エージェント、キャリアコンサルタントが紹介されます。彼らは勿論「転職サポートのプロ」としてアドバイスや紹介、交渉などにあたってくれるわけですが、同じキャリアコンサルタントでもやはりそれぞれに能力や性格、仕事への考え方などが異なるので、必ずしも利用者にピッタリ合った人、適切なサポートをしてくれる人が付いてくれるとは限りません。質の良い自分に合った人が担当についてくれればこれ程強い味方はいないのですが、そうでない場合、なかなか転職できない・あるいは意に沿わない転職になってしまうこともあり得るのです。
<こんなキャリアコンサルタントには注意!>
例えば「自社の利益重視・自分の成績を上げることが最優先」というタイプのコンサルタント。コンサルタントに対する悪い口コミで最も多いのがこのタイプです。転職エージェントは顧客である企業に転職者を送り込んで初めて成功報酬を手にすることができます。そしてそこに在籍するキャリアコンサルタントも自分が担当する利用者が見事転職を果たしてくれれば営業成績を上げることができ昇進や給料アップに繋がるわけですから、内心早く転職を決めて欲しいのが本音です。彼らもそれで生活しているわけですからその気持ちは理解できることですが、中にはそれが最優先になってしまって「利用者の希望より自分の成績が大切」として無理やり利用者の意に沿わない企業に応募させようとしたり、利用者の希望条件を無視して受かりそうな案件だけを紹介してきたりするのです。
また悪気はないもののコンサルタントとしての能力が低いために逆に転職活動の妨げになってしまうタイプの人もいます。まだコンサルタントとしての経験が少なく適切なサポートができなかったり業界に関する知識不足で適切なアドバイスができなかったりするのです。あるいは能力があっても人格的に問題があり、利用者に対して高飛車な態度をとったり最低限の礼儀を守れないコンサルタントも稀にいます。
<質の良いキャリアコンサルタントの条件>
そのため「質の良いコンサルタント」とは、前述の「要注意なコンサルタント」の間逆ということになりますね。まず自社や自分の利益・成績より利用者が本当に満足できる転職を成功させることに重きを置いている人、キャリアコンサルタントとしての経験が5年以上、社会人としては10年以上で転職活動に関する知識や業界に関する知識が豊富な人ということになります。また話してみて好印象を持った人であれば、コンサルタントとしての人格にまず問題ないと判断できるでしょう。