スキルや経験的には問題がなく、実際に書類選考までは難なく通過するのになぜか面接で落ちてしまい、なかなか転職できないという人もいるのではないでしょうか。このようなタイプの人は、面接でしてはいけない発言や行動をしている可能性が高いでしょう。面接官は、応募者のスキルや経験以上に「実際にこの人材と一緒に働いていきたいか」を見ているので、面接で間違った言動をしていると採用する気がなくなってしまいます。
<間違った志望動機>
面接の際に必ず聞かれる志望動機ですが、これが実際にはハッキリとした「志望動機」になっていない場合があります。例えば「感動したから」といった漠然とした感情論で押し通そうとしたり、「人の役に立つ仕事がしたいから」といったその会社でなくても可能な志望動機だと、面接官としても実際のところどれ程その企業で働きたいと思っているのかを量ることができません。また給料や待遇などを主な志望動機にしている人も、「それならもっとよい待遇のところが見つかればまたそちらに転職するのでは?」と思われてしまいます。また例え志望動機そのものは良くても、それを延々と独りで語り続けるタイプの人もよくありません。面接はあくまで会話のキャッチボールであるべきで、このタイプの人は「独りよがり」「自信過剰」「コミュニケーション能力の欠如」と取られてしまいます。
<面接時の間違った言動>
当たり前ですが、そもそも基本的な面接マナーができていない人は社会人として致命的なので採用を見送られてしまいます。例えば遅刻や面接中に携帯が鳴る、服装がだらしない・汚れている、勧められる前に勝手に座るといったことです。また話し方にも注意です。面接官の顔を見ず下を向いたまま話したり、「~的には・・」「~っていう感じ」など10代の学生のようなしゃべり方であったり、「あの~」「え~と」などを連発してそわそわと落ち着きのないしゃべり方であったりすると、面接官としては「本当にやっていけるのか?」と心配になってしまいます。更に気をつけたのは転職の場合必ず聞かれる「退職理由」。待遇に対する不満や人間関係の問題で退職したとしても、そのような不満ばかりを前面に出して話すと「どんな会社でも結局不満を感じる人なのでは」「実は本人に問題が合って、うちへ転職しても結局人間関係のいざこざを起こすのでは」と思われてしまう可能性があります。できれば「この点でもっとスキルアップがしたかったから」などポジティブな理由に変換しましょう。人間関係の問題であったとしても、「改善の為に自分はこんなことをしたがダメだった」と前向きな姿勢を見せることが大切です。