これといったはっきりとした志望動機があって転職に臨む場合には、履歴書欄の「志望動機」への記入もそれ程難しくないでしょう。
しかし中には「実はその企業についてそれほど良く分かっていないけれど給料や条件など妥当な線だったのでここに決めた」という人もいることと思います。
実際、そのような動機で入社してもその会社と相性がよく結局長く働いているという人も少なくありませんから、このような志望動機が一概に悪いとは言えません。
しかしだからといって正直にそれを「志望動機」にするわけにはいきません。
では、このような場合の「志望動機」はどう書けば良いのでしょうか。
例文のコピペはNG!
まず最初に覚えておきたいのは、「転職ノウハウサイト」などでよく掲載されている「志望動機の例文」をそのまま使うのは間違いということ。
実際には応募企業のことをそれ程理解しているわけでもないので、何を書けば良いか分からないとどうしてもこれらの「例文」に頼ってしまいたくなりますが、例文のコピペは企業側の採用担当者が見てすぐにそれと分かってしまいます。
採用担当者はその道のプロです。
今まで数え切れないくらいの志望動機を読んできているため、例文のコピペを見れば「これ、別の履歴書でも読んだな」と思い出したり、そうでなくても本当に自社を理解した上で書いている志望動機とそうでないものとは経験上見分けがつくのです。
また、例え履歴書上ではそれと気づかなくても、面接時に改めて志望動機が問われます。
しかし例文をコピペしている人の場合、自分が作成したものではないためどうしてもその志望動機が「自分のもの」になっていません。
そのため口頭での質疑応答の際に分かってしまうのです。
正しい志望動機の書き方
以上により、必ず志望動機は自分自身が作成したものにしましょう。
そこで、採用担当者を説得できるような志望動機を書くにはどうすれば良いのでしょうか。
まずは「自分のしたいこと」を洗い出し、それを達成するのに「何故応募先の企業でなければならないのか」を考えます。
この時同業他社ではなくあくまでその企業が良い理由まで考えておきましょう。
そして最後に「自分の強みを活かしてどのように働くつもりなのか、それがその企業にとってもどのような益になるか」という展望も語れるようにしておきます。
こうすることで熱意と自己PRの両方が達成されます。
しかしこれらのポイントを抑えるためには、やはり応募先企業についての下調べは欠かせません。
是非転職したいというのであれば、それなりの努力は必須ということです。