意外に高評価。ADの転職事情
テレビの業界は非常に華やかなイメージがあり、新卒、中途関わらず多くの人が憧れを持って、就職試験を受けに来ます。確かに、自分の実力やアイデア次第で出世が見込める業界でもあり、非常に給料が高い業界でもあります。華やかなイメージやお金持ちのイメージがある一方、その実態は非常に過酷なものです。労働基準法や就業時間がないのは当たり前、朝から夜中まで仕事をすることは多く、会社に泊まり込みになることも少なくありません。はじめはADというアシスタントからスタートすることがほとんどですが、ほとんど雑用やパシリのようなものであり、テレアポから宿泊の手配などもおこなわなければなりません。
非常に過酷な仕事を強いられるADですが、辞める人が多いのも事実です。また辞めてしまうとどのような業界に行っていいか分からず、そのまま無職になってしまう方も少なくありません。ADの場合は根性や負けん気が非常に重要になります。無茶な依頼を受けた際に、「できません」とすぐ諦めたり、心が折れてしまう人は合わない業界です。「絶対になってやる」と負けん気が強い人は、そのままADを継続することができ、後々役職をもつことができます。心が折れてしまった人は、時が経てばよくなるなどと考えるのではなく、早めに転職するのがおすすめです。というのも、ADを含め、テレビの業界は合う合わないがはっきりしている業界です。そのため、すぐ諦めたり心が折れてしまう人は、遅かれ早かれ辞めてしまう可能性が非常に高いのです。
ADの場合、転職活動に不安を覚える必要はありません。というのも、ADに比べれば、労働環境が整っている企業がほとんどで、採用する側も、ADの経験があるというだけで、根性がある人、過酷な環境でも耐えられる人というイメージを持ちます。そのためADの経験をしっかりアピールすることが重要です。しかしその一方で、社会人としてのビジネスマナーをしっかり身に付けることも重要です。テレビの業界でもマナーは徹底されていますが、やはり他の企業とは違い特殊です。テレビ業界以外の企業がどのようなマナーなのかということを身に着ける必要があります。そうは言っても、自分で学ぶには限界がありますし、客観的視点で見ることはできません。転職エージェントをはじめとする転職のプロの手をかりて、身につけることが重要です。ADの経験は決して無駄ではありませんし、どの職場でも活かすことができます。自信をもって転職活動に臨みましょう。