転職活動中に魅力的な案件を見つけ応募してみたものの、残念ながら書類選考を通過できず、あるいは面接で不採用となってしまった場合、多くの人は次の転職先を探して活動を続けることになりますが、中には「やっぱりこの企業が良い!」と不採用になった案件への未練が断ち切れないという人もいることでしょう。しかしこのような場合、もう一度応募しても良いものか、「しつこい」「身のほど知らず」などと余計に心証を悪くしてしまわないかと心配になるかもしれません。
<再応募は可能?>
一度不採用になった案件へもう一度応募しても良いのかどうか、これは募集をかけている企業側の意向によります。例えばその企業の募集要項の中に「過去○年以内に自社の選考を受けたことのある人は応募不可」などという但し書きがあれば、当然のことながらその期間内での再応募は不可能でしょう。例え前回面接にまでこぎつけていたとしても、今回はもう書類選考の時点で不可とされてしまいます。しかし企業側にそのような規定がなく前回の選考から一定期間が過ぎていたとしたなら、再応募は基本的に可能と考えて良いでしょう。「だけど何度か応募したのに全然採用してもらえない・・」という場合、それは「再応募だから」というよりは不採用になった理由を考えずに同じ書類で応募していたり、採用に至るための何らかの工夫が見られないことが原因となっている場合が殆どです。
<再応募で採用してもらうためには>
従って、再応募で見事採用してもらうためには、まず何故前回は不採用になったのかを検討する必要があります。例えばスキル不足や経験不足が理由である場合、それらを満たさなければ採用に至ることはまずないので、これらを満たすためのある一定の期間と努力が必要になります。しかしこうして時間をかけて企業側が必要としているスキルや経験を積んだ上であらためて応募するのであれば、企業側としても「そこまでしてうちで働きたいのか」と、その熱意も汲んで前向きに検討してくれる可能性が出てくるでしょう。そのため、再応募する際には「前回と違って自分はどんな点で経験やスキルがアップしているのか」、「そのスキルや経験をどのようにその企業で活かしたいと思っているのか」、また「どうしてもその企業で働きたいという気持ちやその理由」などについてアピールした応募書類を作成する必要があります。実際、このようにして一度不採用になった企業に再チャレンジし見事合格したという事例もあるのです。