転職活動というと面接対策がよく話題に上りますが、実はその前段階である書類選考も重要なポイントです。この書類選考で落とされたらその面接すら受けさせてもらえないわけですから、当然です。書類選考のために必要な送付書類には履歴書や職務経歴書などがありますが、これらが採用担当者に好印象を与えるものにするためにはそれなりのコツを押さえておかなければなりません。
<履歴書のコツ>
履歴書は基本的に決まったフォーマットがあるので、それに沿って必要事項を記入していけ良いのですが、この時一番気をつけたいのが「志望動機」です。何故なら、企業の採用担当者は履歴書中他のどこよりもこの「志望動機欄」に注目するからです。とはいえ、履歴書中の志望動機欄はあくまで予備知識のためのもので、その具体的な内容は面接時に口頭で問いただされます。ですから、履歴書でその志望動機を長々と書くのは良くありません。簡潔明快かつ具体的に、その業界のその企業でなければならないかを記しておきましょう。
<職務履歴書の書き方>
フォーマットのある履歴書とは違い、必要事項さえ記入されていればどのようなレイアウトでも自由なのが職務履歴書です。それだけに書き方には気をつけたいものです。初見で読みにくいと思わせるもの、長すぎるもの、誤字脱字が目立つものなどは当然よくありません。そもそも読む前から選考外とされてしまいます。要約や見出しなども活用し、見た目にスッキリと読みやすくすることを念頭において、職種・年数・仕事内容をカテゴリごとに記載していきます。特に仕事内容に関してはその実績なども含めて自己アピールを兼ねましょう。退職理由についてもきちんと記載しておくことをお勧めします。これが納得のいくものであれば転職歴がマイナスに働くことを防ぐことができるからです。またこの職務経歴は年代順に書いていくのが基本ですが、経歴の長い人などは直近の経歴を最初にして過去に遡っていくように書く「逆年代順」の方が読みやすい場合があります。あるいはキャリアの幅が広い人や特定の分野におけるスキルをアピールしたい人の場合なら、最もアピールしたい経歴を中心にして他の経歴は短くまとめる「キャリア順」という書き方もあります。
また職務履歴書には、同時にその職歴によって培われた経験や知識・能力を3~5点ほどに絞ってピックアップして記載しましょう。できれば応募先の企業に必要とされているスキルや経験に直結するものをピックアップするのが好ましです。