転職エージェントに登録すれば、担当エージェントから条件に合いそうな求人案件が幾つか紹介されることになりますが、その中にはあまり乗り気になれない案件、はっきり言えば断りたい案件もあることでしょう。しかしこの時ふと心配になるのは、「断ってもいいの?失礼にならない?」ということ。転職活動で色々お世話になっていればいるほど、断ってもいいものなのか迷ってしまいます。
<紹介案件を断りたいとき>
まず最初に覚えておきたいのは、「エージェントからの紹介案件を断ることは失礼なことではない」ということです。そもそもエージェント自身、利用者が自分の紹介する案件を全て受け入れるとは考えていません。断ったからといって怒り出すようなエージェントであれば、利用者より自身の営業成績や利益の方を優先するような質の悪いエージェントだと考えて良いでしょう。転職するのはあくまで自分、エージェントに気を遣って意に沿わない求人に応募するようでは本末転倒です。
ただし、断る時にはそれなりのマナーを守りましょう。マナーを守れない利用者に対しては、エージェントとしてもサポートする意欲を失い対応もそれなりになってしまいます。案件を紹介されたのに無視して何の連絡もしないのは一番よくないのですが、例えば辞退という返答だけしてその理由を伝えなかったり、逆にその理由が細かすぎたり現実的でない理由(「年収800万円が見込めそうにないから」等)なのもよくありません。特に辞退理由は、正直かつ明確に伝えておく方が良いでしょう。何故なら、担当エージェントはその理由を聞いてもっと利用者の希望に沿う案件を紹介できるようになるからです。これはエージェントにとっても利用者にとってもプラスになるでしょう。
<面接を断りたいとき>
面接を断りたいというのは、つまり既に応募済みで書類選考を通過した状態で断るということなので、余計に断りにくく感じてしまいます。しかしこの状態であっても、この案件への興味を失った、他の案件に魅力を感じたといったことでキャンセルしたいのであれば、その旨を伝えて問題ありません。これは前述したとおり、「転職するのはあくまで自分」だからです。しかし面接の段階まで進んでいる分、エージェントに迷惑がかかる可能性が高くなることも忘れないようにしましょう。言い出しにくいからと悩んでいて面接直前になって辞退するのはよくありません。断る気持ちを固めたその時点で早めにその旨を伝えてください。勿論この際にも納得のいく理由を添えることが必須です。この点で最低限のマナーを守らなければ、最悪サービス停止になってしまう可能性もあります。