いつかはくる。正規雇用と非正規雇用の大きな差
非正規雇用の人口が増えている今、派遣社員の人口も年々増えています。派遣社員の時給は年々上がっており、派遣でも社員と同じくらいの収入を稼ぐことができます。しかしその一方で、保険がしっかりしていなかったり、待遇面が社員と大きく違っているという側面もあります。さらに、正社員の場合は昇給や昇格が見込めるものの、派遣社員はその可能性もありません。そのため、年齢を重ねるにつれ、派遣社員と正社員の収入格差が広がってくるのです。正社員の場合は、長期にわたって会社に勤めることを期待されています。そのため、福利厚生などの待遇面が非常に充実しています。例えば女性の場合は、正社員だと産休や育休の制度が整っていますが、派遣にも産休や育休の制度が整っている企業は非常に少ないでしょう。そのため、妊娠し出産するとなると、会社をやめなければならないのです。
また、派遣はあくまでも臨時の社員という定義で考えられており、失敗したときや契約が満了になった場合は、クビになってしまう可能性があります。派遣から正社員になれるというのはレアなケースであり、会社の規模が大きくなればなるほど、そのようなケースは少なくなります。いつ辞めさせられるかわからないような派遣よりは、制度がある程度しっかりしている正社員の方が長い目で見ると圧倒的にメリットが多いことが分かります。派遣から正社員になるには、やはり早い段階で転職することが重要です。
30代の中途社員を採用するとなると、即戦力や管理職のポストを期待して採用を行うのがほとんどです。20代の派遣社員の場合は、社会人経験やスキルアップのために経験を積んでいるとみなされ、そこまでネックにならない可能性もあります。しかし30代になるとそうはいきません。そのように捉えるには時間が経ちすぎているのです。そのため、30代まで派遣をしている方にはマッチングをはかれないことが分かります。また、転職希望者の中にはもちろん20代の派遣社員もいます。20代の派遣社員と30代の派遣社員であれば、やはり20代の派遣社員を採用するパターンが多いのです。そのため、現在の日本では20代までに派遣を脱出することが重要になります。派遣と言っても、働いていることに変わりはないわけですし、経験を積んだものとしてしっかりアピールすることができます。早いうちから派遣後の将来を見据え、企業研究や面接対策を立てておくのが賢明でしょう。