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医師ってどんな仕事?
医師の仕事は、病状を訴える患者を的確に診断し、適切な治療を施すことで改善へと向けた手助けを行うというものです。
外科や内科、小児科など病状や患者に応じて診療科目が細分化しており、スペシャリストとして対応できる能力が求められる仕事です。
病院において訪れる患者の診断・治療を行うのが主な仕事内容ですが、最近では老人福祉施設での健康管理などの仕事も増えています。
役所などが行う健康診断を請け負うのも、医師の仕事です。
健康診断では治療は行いませんが、病気を未然に防ぐために患者の状況を見極めて判断する洞察力が求められます。
研究所などにおいて、新しい病気への対処法や未知の病気を研究する仕事に従事することもあります。
どんなスキルが必要?
医師になるには、大学の医学部で学び医師免許試験に合格しなければなりません。
定められた過程を修了することで医師の国家試験を受験できるようになり、そこで合格して医師免許を取得して初めて医師として働くことができます。
そして医局に入局し、3年から5年の間外来での診察を経験して、最低限の診療スキルを学びます。
医師には、多くの医療知識を使いこなすことで患者の病状を見極めるスキルが求められます。
すでに病状を持つ場合と異なり、兆候を捉えて病気を未然に防ぐには豊富な経験と知識が要求されます。
その後も医局に残るのか、医学博士を目指すのか、医局を辞めて目指す診療科の専門医、認定医の資格を取得するため新しく病院を探すのか、ひとつの区切りがついたときが医師の転職の時期だといえるでしょう。
専門医や認定医になるには、専攻する診療科を一定期間経験して、担当した症例をレポートにして提出します。
そこで初めて受験資格が与えられ、試験に合格することで専門医、認定医となります。
専門医や認定医の資格を取得後、大学病院へ戻りさらに研究をする医師もいます。
毎日のように検査をしては、重篤な症例であるかそうでないのかを見極めるスキルを磨きます。
このように日夜研究を重ねる医師のおかげで、日本の医学も日々進歩しているのです。
医師の仕事は激務ですので、自ら転職先を探すのも大変なことです。
学会などで誘いを受けることもあるでしょう、また自分の進むべき方向を考えて転職サイトから転職する医師もいます。
また家業を継ぐ医師もいます。その場合医師免許を取得した後、約15年間ほど数カ所の病院で臨床を経験します。
その間には、やはり専門医や認定医、医学博士を取得します。
家業を継ぐということは総合病院や大学病院とは違い地域住民と密着した「町のお医者さん」となります。
的確な診察、治療はもちろん、患者とその家族とのコミュニケーションスキルも大切です。
知識以外に必要なものは?
加えて新しい医療技術を取り込んでいく姿勢や、患者に真剣に向き合える人間性も必要です。
特に開業医の場合には、医師としての技量に加えて魅力ある人間性が信頼を得るために欠かせません。